2012年のベヘリットも、生々しさと、生命感を感じるリアル仕上げの彩色です。
複数の色を使って深みと変化のある真紅色を出しました。
目や鼻、口の部分には薄くシャドーを入れ、顔の造形がくっきりと引き立つよう仕上げています。
ベヘリット上部には毛細血管をイメージした細い線をバチカン周辺部から下へ、繊細なグラデーションをかけながら手で描き込んで変化をつけました。
適度な光沢感と、生き物の肌を思わせる複雑な彩色が、ベヘリット独特の不思議な生命感を感じさせます。

“蝕”の印象的な瞳の彩色は全て職人の手彩色で行っており、熟練したフィニッシュ技術を必要とします。
黄色く小さい瞳の中に、さらに小さな瞳孔を描き込む技術は、年数を重ねた職人の技術ならではです。
涙に濡れたような人の瞳を再現しています。
見開いた目からは涙が頬を伝って流れ落ち、口の中の歯、舌まで生々しい質感の再現です。

また、“蝕”と、別売の“覇王の卵”は、本体の明度を変えて仕上げてあります。
静かな生命感を感じさせる“覇王”は暗く、激しい叫びを思わせる“蝕”はより明るい赤で対比を表現しました。

ストラップ素材は、深味のある赤の編込み紐（牛革）を使用。（※着脱金具なし。）
首から下げてネックレスとして楽しむことも、またディプレイに吊り下げて展示することも可能です。


[仕様]
工房生産作品

[素材]
ポリストーン・バチカン部に一部金属、本革（牛皮）使用

[製作]
ART OF WAR